設備・めっき

亜鉛めっき(3価クロメート)を、部品の大きさに合わせて2つのラインで行っています。めっきの種類と色、ラインごとの対応寸法、7つの工程、設備と排水処理をまとめました。

対応できるめっき

亜鉛めっきの上に、3価クロムの薄い膜(クロメート皮膜)をつくって仕上げます。

6価クロムから3価クロム亜鉛めっきへ、全面的に切り替えました。

めっき
亜鉛めっき
仕上げ
3価クロメート有害性の高い6価クロムを使わない仕上げです
色
ユニクロ(青みがかった銀色)、白(銀白色)、黒の3種類
めっき皮膜の断面図。素材の上に亜鉛めっき、その上にクロメート皮膜が重なる。クロメートの色はユニクロ・白・黒の3種類 ユニクロ 白 黒 クロメート皮膜 亜鉛めっき 素材 (鉄など)
皮膜の重なりを示した断面図です。厚みは実際の比率ではなく、色は画面上のイメージです。

部品の大きさで、2つのラインを使い分けます

どちらのラインも全自動のラインです。2つの寸法図は同じ縮尺で、扱える部品の大きさの違いを示しています。

エレベーターラインラック式・静止ライン

部品を1個ずつ治具に掛けて、槽に浸漬させます。

エレベーターライン。緑の治具に銀色の部品がずらりと掛けられている
エレベーターライン
エレベーターラインの対応寸法:幅400mm以下、高さ900mm以下400900φ6以上の穴
対応寸法(mm)2つの図は同じ縮尺
部品の大きさ
幅400mm以下/高さ900mm以下
取付穴
治具に取り付けるため、φ6(直径6mm)以上の穴が必要です
特徴
めっき中に部品同士が触れないため、仕上がりのよいめっきができます
コスト
1個ずつ治具に取り付ける手間がかかるため、割高になります
向いている依頼
比較的大きく、きれいな仕上がりを求める部品

バレルライン樽に入れて回す

小さな部品をまとめてバレル(樽)に入れ、回しながらめっきします。

バレルラインの全景。ミントグリーンの鉄骨の下に、バレル装置と槽が奥まで並ぶ
バレルライン
バレルラインの対応寸法:幅100mm以下、高さ100mm以下エレベーターラインの範囲100100
対応寸法(mm)2つの図は同じ縮尺
部品の大きさ
幅100mm以下/高さ100mm以下
取付穴
特に制約はありません
特徴
治具に取り付けないため、小物を多量に処理できます
コスト
バレルに入れてめっきするので手間がかからず、安価です
向いている依頼
小物を多量に、安く処理したい部品

どちらのラインに出すかの目安

比較的大型で、きれいなめっきをお求めなら
エレベーターライン
小物で多量に処理し、安価なめっきをお求めなら
バレルライン

めっきができるまでの7工程

部品は治具やバレルに入ったまま、槽から槽へ順に移されます。油を落とし、さびを取り、亜鉛の膜をつけ、クロメートで仕上げるまでの流れです。

図は、主な7工程を1工程1槽として、エレベーターラインの治具(ハンガー)で描いた模式図です。

  1. 1脱脂

    部品についた油や汚れを、アルカリ性の液で落とします。油が残っていると、めっきがうまくつきません。

  2. 2酸洗い

    酸の液に浸けて、さびや酸化した膜を溶かし、金属の地肌を出します。

  3. 3電解

    アルカリ性の液の中で電気を流し、表面に出る細かな泡の力で、残った汚れを落とします。めっき前の仕上げの洗浄です。

    電気を流す工程

  4. 4酸活性

    うすい酸に浸けて、前の工程で残ったアルカリを中和し、表面のうすい酸化膜を取って、亜鉛がつきやすい状態にします。

  5. 5亜鉛めっき

    亜鉛を溶かした液の中で電気を流し、部品の表面に亜鉛の膜をつけます。亜鉛が先にさびることで、中の鉄を守ります。

    電気を流す工程

  6. 6硝酸活性

    うすい硝酸にさっと浸けて亜鉛の表面を整え、次のクロメートがむらなくつくようにします。

  7. 7クロメート

    3価クロムの液で、亜鉛の上に薄い膜をつくります。亜鉛のさびを防ぎ、ユニクロ・白・黒の色もこの工程で決まります。

設備の写真

エレベーターラインとバレルラインは、どちらも全自動のラインです。排水処理設備は、敷地内の屋外に建っています。

排水処理

めっきの工程で使った水は、屋外の排水処理設備で処理しています。

排水も、めっきの工程のひとつ。

めっきの工程で使った水は、敷地内に備えた排水処理設備で処理しています。2002年の工場移転にあわせて設備を整え、2007年に増設しました。

  1. 工場移転にあわせて、排水処理設備を整備する。

  2. 排水処理設備を増設する。

リサイクル水を、一部の工程で利用しています(SDGs行動宣言の取組)。品質と環境の管理は、ISO 9001・ISO 14001の仕組みで続けています。

めっきのご相談は、お電話で

部品の大きさ(幅・高さ)と数量、クロメートの色(ユニクロ・白・黒)がわかると、お話がスムーズです。どちらのラインが向いているかも、あわせてご相談ください。

電話0562-83-3728平日 9:00〜17:00
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